DNSレコード設定 CNAMEレコードは他の指定と同時利用はできません。

CNAMEを設定したときは、他の全てのレコードを設定してはならないという規則(RFC1912)があり設定が反映されないようになっているので、注意が必要です。

RFC1912より抜粋
www.ietf.org/rfc/rfc1912.txt

podunk.xx.      IN      NS      ns1
                IN      NS      ns2
                IN      CNAME   mary
mary            IN      A       1.2.3.4

日本語訳ですが、RFC1912には下記のように書かれています。

「CNAMEレコードは他のデータと共存できません」
言い換えれば、suzy.podunk.xx が sue.podunk.xx の別名である場合、suzy.podunk.edu のための MX レコードや A レコード、TXT レコードさえも設定することはできません。
特に CNAME と NS レコードを組み合わせようとしないでください。

とのことでした。

実際の設定例でみると以下のようになります。

Contents

OKの記述例

example.com.         IN CNAME abc-example.com.
xxyyzz.example.com.  IN CNAME xyz-example.com.

これは、2つのサブドメインに対して、CNAMEをそれぞれ指定しているので問題ありません。

NGの記述例

example.com.         IN CNAME abc-example.com.
example.com.         IN CNAME xyz-example.com.

これは、同じドメインに対して、2つのCNAMEを指定しているのでNGです。

NGの記述例2

example.com.         IN CNAME abc-example.com.
example.com. IN TXT "v=spf1 ip4:192.0.2.1 ip4:192.0.2.2 ip4:192.0.2.3 -all"

これもNGとなります。

今まで気にしたことはなかったのですが、きっかけはAWSのCloudFrontを利用する機会がありした。
CloudFrontはCNAMEのみ設定が可能のようで、DNS設定でCNAMEとSPFレコードの同時設定が出来ないことがわかりました。

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