Webサイトの他、スマホアプリでもコンテンツ配信用のサーバが必要なコンテンツ制作も多くレンタルサーバやクラウドサーバの利用は多くなっていると思います。
サーバを使用するとサーバの月次費用やドメインの年額費用などのコストにも留意することが重要な点になると思います。
採算が取れる場合はクラウドサーバや専用サーバでも良いのですがそうでない場合も多くあり自分は最近共有サーバの利用も利用することが増えてきました。
以前の共有サーバは機能制限が多くPHPなどで利用したいモジュールが使用できない説いたことも有りましたが最近はかなり寛容になってきたように感じます。
逆に、サーバの脆弱性対応やWAFなどの導入といったセキュリティ性も問われることが少なくなくそれらも共有サーバならそれらも標準搭載されているプランも多くコストを含めたトータル的には共有サーバが良い場合が多いと感じます。
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サーバの選定について
サーバを選定する場合以下の4つの点を考慮して選定するようにしていますが基本的にはプログラム開発が必要なコンテンツでも共有サーバを選定しています。
- 1.導入企業規模
- 2.制作するコンテンツ内容と転送データ容量
- 3.予算感
- 4.クライアントや担当者の技術スキル
1.導入企業規模
中小企業向向けのサイトであれば問われることがあまりありませんが、上場企業やセキュリティ基準が厳しい企業向けのサイトの場合、サーバの脆弱性対応やSLA(Service Level Agreement)を求められることもあります。
これらの企業の場合コーポレートサイトなどについては専用のサーバがあるのでキャンペーンサイトなどでの利用になると思いますが、公開直前の情報システム部などの確認で言われることも少なくないため配慮しておいた方が無難です。
共有サーバであれば、サーバのセキュリティアップデートは行ってくれますし、SLA保証もしてくれるものが大半となっています。
ただし、ペネトレーションテストや負荷テストの実施が義務付けられている場合には専用サーバ環境を準備する必要があるので、専用サーバやVPS、クラウドサーバにします。
2.制作するコンテンツと転送データ容量
1日に数万の訪問者がいるサイトや画像、動画を配信が必要でなければ1日に200GB程度のデータ転送量は保証しているのでほぼ問題ないと思います。
クラウドサーバでは従量課金になるので共有サーバの方が安価なのでメリットがあります。
3.予算感
言わずともですが、一番重要なのがコストです。
Webサイトやアプリなどの初期構築費用は許容されますが、月額費用などのランニングコストはシビアに求められることが多いので、この点でも共有サーバのコストパフォーマンスは優位になります。
4.クライアントや担当者の技術スキル
これも納品後の運用保守となりますが「3.予算感」でもあるようにそもそも運用保守契約がない場合も少なくありません。
担当者が技術スキルを持たない場合もあるためブラウザでコントロールパネルを開きサーバの設定変更や確認ができる共有サーバは無難だと思います。
共有サーバのプラン
上述のような考え方で選定しているサーバプランは以下を使用しています。
画像合成をするようなプログラムも共有サーバでも十分対応できます。
さくらインターネット
レンタルサーバというとメジャーなき存在です。
価格帯が安いこともありますが、コントロールパネルからphp.ini設定も変更することでき共有サーバとはいえカスタマイズ範囲も広くし採用することが多いサーバです。
SIXCORE
価格は少し高めですがセキュリティに強いサーバです。
バックアップも7日間保存と3ヶ月に3度ネットワークのセキュリティ診断も実施しています。官公庁案件での採用実績もあるので特にセキュリティにこだわる際には採用しています。
KAGOYA
共有サーバにしては開発者に優しい共有サーバだと思います。
例えばProcmailを使用した空メール会員登録なども処理もすることができたり、サポートが平日の22時まで対応していたりと利用者側にとって痒いところに手がとどくサービスだと思います。
【参考】procmailによる空メール登録や返信などの自動処理
CPI
ネットワーク事業者のKDDIが運営しているサイトです。
ディスクの利用上限がなく無制限で利用できる(ただし利用容量によっては制限されることもある)SmartReleaseという開発環境が標準で付いており、開発環境と本番環境の同期模することができます。
今回は共有サーバの方をまとめてみましたがVPSや専用サーバ、クラウドサーバについても時間のあるときにまとめたいと思います。